このカテゴリーは会社の大先輩で、日頃からお世話になっている事務員さんの大切な「味のおもひで」懐かしい記憶です。
私が生まれた家は西成区の松田町にあり、一番初めの家は長屋の一軒生まれた家は西成区の松田町にあり、一番初めの家は長屋の一軒の2階だけを借りていた。
つまり玄関と土間の台所は共通で1階には違う所帯が住みその2階だけを借りる、二世帯住宅に赤の他人と住んでいるようなものだった。
下の世帯は夫婦と息子さん、おじいちゃんおばあちゃんの5人家族。
おじいちゃんが元海軍かなんかでコックをやっていたとかで、時々変わったものを食べさせてくれた。
お餅を焼いて柔らかくしたものをビョーンと伸ばしてバターと砂糖をたっぷりのせクルっと巻いて食べる。普通はお醤油か砂糖じょうゆやね。でもこれ、おいしいよ。
それと、スキムミルクが入ったお粥。オートミールの代わりやったんかな?
家の人みんながおじいちゃんの作る料理を気持ち悪がって食べなかったけれど、私だけは喜んで食べた。
下の部屋には掘りごたつがあり、なにか悪いことをして親に叱られるといつも掘りごたつの中にもぐって泣いていた。
そのまま泣きつかれて寝てしまうことも。
下の家族は私を自分の家族のように可愛がってくれたし、小学校1年生になったときそれぞれ違う家へ引っ越すことになったときには本当に悲しかった。
食べたことないものに興味をもって、割と抵抗なくチャレンジできるのは、このおじいちゃんの料理を食べていたからかな?そう思う。