とある日の東南アジアグルメ食べ歩きは、箕面市の【ARTISTプリック】です。
(この記事は2020年1月30日に公開したものを再編集して投稿したものです)
ARTISTプリックってどんなお店?
箕面市の阪急牧落駅を東南方向に進むこと、徒歩20分程の閑静な住宅街の中に位置します。
辺り一面セレブな豪邸ばかりの中、ARTISTプリックもご覧のとおりセレブな一軒家でありタイ料理レストランです。
中にお招きいただくと、さらにゴージャスさとセンスの良さに衝撃を受けました。
こちらのお宅のオーナーシェフは、とにかく多彩!
絵画・陶芸・エッグアート・レースドール人形に至るまで、そのすべてがプロの域でたくさんの作品がズラリと並びます。
凄い!凄すぎる!
芸術とは程遠いメンツで来店した私たちは、初めて見る素敵な作品に終始唸りっぱなしでした(笑)
お食事の部屋は2階のリビングですが、そこでも完璧なインテリアコーディネートに一同ため息が溢れました♡
カウンター席の総席数12席。
広々としていますし、なによりこの空間に流れる空気がとてもよくて癒されます。
また室内は隅々まで掃除がゆき届いていて、オーナーシェフの心遣いがとても感じられます。
ARTISTプリックのメニューは?
お食事は、月代わりのコース料理|¥10.000
リクエストしたいお料理があれば、予約の際にリクエストも可能です。
こちらはドリンクメニューで、タイのビール・カクテル・ワインに地元の地ビール箕面ビールや焼酎。
ノンアルコールカクテル・ソフトドリンクと種類豊富です。
チョウマメ|butterfly pea|อัญชัน
席に着くと、アンチャン(タイ名)のウェルカムティーを淹れて下さいました。
透き通るクリアブルーのお茶ですが、ライムを入れて軽くステアするとアンチャンのアルカリ性と、ライムのクエン酸とで化学反応を起こし紫色に変化します。
オールフリー・ライムショット
昼間から飲むのは抵抗はありませんが、この日はノンアルコールな気分だったのでコレをいただきました。
サッパリとおいしい。
前菜の盛り合わせ|アーハーンリアックナームヨイ|อาหารเรียกน้ำย่อย
【揚げパン|カノムパンナーム|ขนมปังหน้าหมู】
よくある食パンではなく、フランスパンを使用した揚げパンでした。
さすがはマダム!洒落てますね。
【海老せんべい|カオグリヤップクン|ข้าวเกรียบกุ้ง】
おつまみの定番。何度も食べてるのに、あると手が伸びる食べやすいチップス。
【豚の角煮|ムーパロー|หมูพะโล้】
これもまた、マダムの腕にかかれば甘辛過ぎず高貴な味になります。
【レモングラスのサラダ|ヤムタクライ|ยำตะไคร้】
水菜・レタス・セロリ・青唐辛子入りのサラダですが、水菜が持つ水分が引き立っていてサッパリでおいしいです。
【フェイジョア|ฝรั่งขี้นก】
フトモモ科の果実で、食べると渋みがある洋梨のような味です。
渋みとおいしさの相反するところが、個人的に好きなんですよね。
【紫芋のタピオカココナッツ団子】
見た目は日本風ですが、食べるとしっかりタイの味がします。
海老の酸っぱ辛いスープ|トムヤムクン|ต้มยำกุ้ง
こちらのトムヤムクンを一口飲むと、一同衝撃が走りました!
今までどんなお店でも飲んだことのない、上品でまろやかなスープの味に「お鍋いっぱい飲みたくなる味」と大絶賛でした。
青いパパイヤのサラダ|ソムタム|ส้มตำไทย
具材は青パパイヤ・金柑・柿・ハヤトウリ。
ちなみにハヤトウリとは、熱帯アメリカ原産のウリ科の植物の果実のことです。
今まで口にしたことがない季節の食材がいただけて、体の中に染み渡るような感覚でしたよ。
豚の焼飯|カオパットムー|ข้าวผัดหมู
美味しそうなタイ風目玉焼きがのってます。
普通に盛り付けられているだけなのにセンスがいいですし、目玉焼きの形・色までが美しく見えます!
カボチャのココナッツミルク煮|ケーン ブアット ファクトーン
デザートの味も甘過ぎず、上品な甘みです。
お料理全てがバランスがよく優しい味のタイ料理で、オーナーシェフの人柄がそのまま料理に表わされている。そんな素敵なお料理でした。
食後の自家製ハーブティー|ชาสมุนไพร
食後はレモンバームとミントのハーブティーをいただきました。
ハーブはすべてフレッシュなので、風味が凄くって五感に響きましたよ。
ゆっくりお茶を飲みながら、オーナーシェフがタイ料理レストランをオープンさせるまでのお話を聴かせていただきました。。
マダムのお話|最愛の人との別れを、プリック!唐辛子に救われた人生
元々タイ料理好きだったオーナーシェフですが、最愛の旦那さんを病気で亡くし悲しみのどん底にいたとき、自宅から一歩も外出することができず、ひたすら絵を描く日々が続いたそうです。
「このままでは自分が駄目になる」
「どうにかして立ち直らなければ!」
そう思い立ち、バイトに出たさきがスパイス店でした。
そこで勤務中のある日、階段を登る途中で突然意識を失い1階まで仰向けに倒れた場所に、たまたま大量の唐辛子のストックがあり無傷で助かったそうです。
「あぁ…私は唐辛子に助けられたんだ」
そのときそう実感したそうです。
「Artist=シェフ」
「プリック=シェフにはなくてはならない元気の源」
プリック!唐辛子パワーで更なる飛躍!
プリックに助けられ元気付けたれたシェフは、バンコクの料理人・竹下ワサナ氏のもとで一からタイ料理を学びました。
そこから、阪急石橋阪大前駅の近くで小さなレストランをオープンさせたのちに、今の自宅レストランのスタイルに落ち着いたそうです。
初来店でしたが、とっても上品で柔らかい優しさを感じるオーナーシェフの魅力にすっかりファンになってしまいました♡
また、ゆっくり再来したいと思います。
本日も健啖です。
「ごちそうさまでした!」
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